エヴァートン、難病に苦しむ少年にマスコット体験を提供
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エヴァートンが導入したテレプレゼンスロボット
エヴァートンが導入したテレプレゼンスロボット
(画像:Everton FC)

イングランド・プレミアリーグのエヴァートンFCは、4月23日のホームゲームで、VR(仮想現実)技術を駆使し、難病に苦しみ試合会場に行けない子供にマッチデーのマスコット体験を提供する、歴史的な試みを実施した。
※イングランドのプロサッカーリーグの1部

この日、エヴァートンはニューカッスル・ユナイテッドに1-0で勝利したが、それ以上に注目を集めたのが、世界初のバーチャル・マッチデー・マスコットとなった、リヴァプール出身で熱烈なエヴァートン・サポーターのジャック・マクリンデンくん(14)だ。

複数の症状に苦しむマクリンデンくんは、常に酸素吸入器と車いすを必要としており、移動が非常に困難な状態だが、23日の試合では、エヴァートンのフィル・ジャギエルカ主将に抱えられた特殊設計のテレプレゼンスロボットを介し、マッチデー・マスコットとしてピッチに入場することができた。

ジャギエルカ主将に抱えられて入場するAV1
ジャギエルカ主将に抱えられて入場するAV1
(画像:Everton FC/Premier League)

また、マクリンデンくんはロボットを通じて、ピッチに繋がるトンネル内でキックオフ前の選手たちと交流することもできた。さらにエヴァートンのサム・アラダイス監督(当事)は、試合終了後にロボットを記者会見場に連れて行くなど、粋な計らいを見せた。

このテレプレゼンスロボットは「AV1」と呼ばれ、ノルウェーのベンチャー企業であるノー・アイソレーション(No Isolation)社が、長期間難病に苦しむ子供たちの寂しさ対策のために設計・製造した。AV1とスマートフォンやタブレットとの接続性を利用し、病室や自宅で療養している子供たちが、学校の授業や社交の場に参加する機会を提供する狙いだ。

エヴァートンは23日のイベントについて、子供がカメラ、マイク、スピーカーが統合されたAV1の技術を使い、自宅という「遠隔地」にいながらピッチに入場し、マッチデー・マスコット業務を遂行した史上初の事例だとした。

自宅ベッドからiPad経由でマスコット体験をしたマクリンデンくん
自宅ベッドからiPad経由でマスコット体験をしたマクリンデンくん
(画像:Everton FC/Premier League)

マクリンデンくんは現在、英国の慈善団体「ウェルチャイルド(WellChild)」の看護とサポートを受けており、今回のマッチデー・マスコット企画も同団体の支援により実現した。

エヴァートンのエンゲージメント担当本部長、スコット・マクラウド氏は以下のように語った。

「クラブで働く全てのスタッフにとって、今回の企画で最も重要だったことは、この素晴らしい技術とノー・アイソレーション社やウェルチャイルドとの協働で、勇気ある若いエヴァートニアン(エヴァートンに携わる関係者、サポーター、選手、コーチなどの総称)に特別な体験をさせてあげるチャンスを得たことでした。ジャックのためにこの企画を実現できて本当によかったです。また、この体験が彼にとって忘れられない思い出になれば嬉しいです」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - EVERTON CLAIMS FIRST WITH MASCOT EXPERIENCE

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