ウェスト・テキサスA&M大学が総工費3,880万米ドル(約43億円)でキャンパス内にアメフト用スタジアムを新設する建設事業が起工した。
テキサス州キャニオンに新設のバッファロー・スタジアムは、大学が現在使用しているサッカー兼陸上競技場と学生寮ジャレット・ホールの東側に、キャンパスへのアクセスを考慮した南北軸で建てられる。
スタジアムの西側はコンコース階のスイートルーム、見晴らしの良いクラブ席、現代的なプレス席などを含むビルに直結する。
観客席は、システム建築の金属性スタンドの上層階と、人工芝のフィールドを囲む現場打ちコンクリートのスタンドの下層階に別れるため、入り口は地上階に造られる。
南北のゴール裏の丘は芝生席として、一般入場者が利用できる。北側の丘は、試合中に同大学のマスコットのサンダーXIがパフォーマンスを提供するスペースにもなる。
コンコースはスタジアムを一周できるように設置され、飲食などの販売店舗やトイレを備えた建物は、観客席からアクセスしやすいように適度に分散される。ホームおよびビジターチーム、関係者用ロッカールームは別棟の建物に整備される。
8,500席の観客席は西側および東側の長いスタンドに設置され、南北の芝生席やコンコースの立見席を加味すると、合計収容人数は約12,000人 となることが見込まれているが、将来的には14,000席の固定席設置による拡張も可能な設計だ。
また、北側のゴール裏には大型モニターが、そして東西のスタンドの上層階部分にはリボンビジョンが設置される。地上レベルの入場口に繋がるイベント広場はラッセル・ロング大通りに沿って整備され、マッチデーの前座イベントだけでなく、その他のイベントなどにも通年利用できる。
ウェスト・テキサスA&M大学の広報担当者は以下のように自信を覗かせた。
「バッファロー・スタジアムを新設することで、バッファローズ(同大学のアメフトチームの名称)はホーム試合を戦うために、ウェスト・テキサスA&M大学のキャンパスに帰ってくるという雰囲気を醸成できます。立地の面でも、学生たちにとってスタジアムへのアクセスは容易で、試合開始前に観客を盛り上げる前座イベントの会場としても最適です。
また、バッファロー・スタジアムは、テキサス回廊地帯の地域コミュニティにとっても大きな恩恵をもたらします。アマリロとキャニオンの間にディック・ビヴィンズ・スタジアム(アマリロ)、キンブロー・メモリアル・スタジアムとウェスト・テキサスA&M大学のバッファロー・スタジアム(共にキャニオン)の3ヶ所のスタジアムがあることで、テキサス回廊地帯は大学アメフトのプレーオフの名所として人気を博すことでしょう。
テキサス回廊地帯の上位26郡の中で、3ヶ所のスタジアムやその利便性を享受できる場所は他にはないのですから。」
※金額はすべて2018年5月中旬で換算
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元記事 - West Texas A&M breaks ground on new stadium
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