ダイヤモンドバックス、ボールパーク移転の道が拓ける
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1988年の開場以来、ダイヤモンドバックスの本拠地として使用されてきたチェイス・フィールド
ダイヤモンドバックスの本拠地として使用されてきたチェイス・フィールド (画像:MSgt. Raheem Moore)

米・アリゾナ州のマリコパ郡は、本拠地の移転問題で係争中だったメジャーリーグ(MLB)のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと和解し、双方の訴訟を取り下げることに合意した。これにより、ダイヤモンドバックスは、早くて2022年には現在の本拠地チェイス・フィールドから、別の土地に移転できるようになる。

ダイヤモンドバックスは1998年の開場以来、フェニックス市の同球場を本拠地としてきたが、近年はチェイス・フィールドが現代的なボールパーク水準になく、マリコパ郡は十分な努力をしていない、と主張していた。そのため、別の場所に本拠地を探す目的で、郡との30年間の賃借契約の解除を求めて訴訟を起こしていた。

地元紙のアリゾナ・リパブリック紙は、マリコパ郡の理事会が2018年5月9日に承認した合意の下、チェイス・フィールド改修費用の1億8,700万米ドル(約204億円)を郡が負担すべきだ、という要求を取り下げれば、ダイヤモンドバックスはすぐにでも新しい本拠地用地を探すことができるようになる、と報じた。

新本拠地がマリコパ郡内に整備される場合、ダイヤモンドバックスは現在の賃借契約で定められた期限より5年早い2022年に違約金なしで移転できる。2022年より後にダイヤモンドバックスがアリゾナ州外へ移転する場合は、500万~2,500万米ドル(約5億4,700万円~27億3,500万円)の違約金が発生することになる。

ダイヤモンドバックスのケン・ケンドリック筆頭オーナーは以下のように話した。

「ダイヤモンドバックスの長期的なスタジアム計画が決定するまで、チェイス・フィールドがファンにとって安全で快適な環境であるよう、球団は全力を尽くします。フロントオフィスはチーム運営、ファン体験、アリゾナの地域コミュニティにおける役割に集中します」

今回の合意を受け、ダイヤモンドバックスはチェイス・フィールドの指定管理業者となり、3,500万米ドル(約38億円)をかけてスコアボード、空調設備、その他の施設を修繕する。また、契約満了時には、郡から最大で2,000万米ドル(約22億円)が修繕費の還付金として支給される可能性もある。

郡は上記以外の修繕費を負担せずに土地を引き続き所有することができ、ダイヤモンドバックスが移転した場合は、フェニックスのダウンタウン地区にある同地の再開発も視野に入れる。

※金額はすべて2018年5月中旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - DIAMONDBACKS GIVEN GREEN LIGHT TO COMMENCE BALLPARK SEARCH

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