サッカーのオーストラリア・Aリーグへの参入を目指すメルボルン南東部の新クラブ設立団体「TEAM 11(仮称)」は、参入後の本拠地となる15,000席のスタジアムの整備計画を公表した。
東京五輪の新国立競技場の設計コンペで優秀賞(次点)となったコックス・アーキテクチャー社が設計した「ダンデノン・スタジアム」は最少収容人数が12,000人で、将来的には20,000席への拡張改修を行う予定だ。
同州南東部からのアクセスを考慮し、ダンデノン・スタジアムの建設予定地は、ビクトリア州で最も利用人数の多い駅のひとつであるダンデノン駅やバス停から徒歩100m、モナシュ高速道路と主要道路「イーストリンク(EastLink)」から5km圏内という最高の立地条件を誇る。
「計画が実現すれば、ダンデノン市とビクトリア州南東部は圧倒的な存在感を持つことになります」と興奮するのは、キャンピングトレーラーの製造・販売大手のジェイコ・キャラバンズ(Jayco Caravans)の創業オーナー兼TEAM 11の発起人の一人であるゲリー・ライアン氏だ。
「我々は、多文化で知られるダンデノン地域のすべての人々や子供たちが、みんなで一丸となって応援し、絆を感じることができるようなクラブを創りたいのです。計画のスタジアムのようなベニューを本拠地として闘うサッカークラブは、まさに理想の存在なのです。
また、地域の高等教育機関や職業訓練学校、NPO団体と組み、スタジアムでコミュニティ活動や教育プログラムを実施することで、地域住民の皆様にも計画の恩恵を感じてもらえます」
現在、TEAM 11はビクトリア州開発局(Development Victoria=州政府機関)、アーンスト・アンド・ヤング(会計・税理士法人)、コックス・アーキテクチャー(建築設計事務所)、ダンデノン広域市議会(地方自治体)と共に開発計画を立案しており、最適な資金調達の方法についても協議している。
ただ、ダンデノン・スタジアムの整備は、TEAM 11のAリーグ参入を想定して計画されているのも事実だ。オーストラリア・サッカー協会(FFA)は2018年3月、2019-20年シーズンからAリーグに新規参入する2チームの選考手続きを正式に開始した。新チームの決定は10月31日が予定されている。
Aリーグは、2012年にウェスタンシドニー・ワンダラーズFCが参入して以来、10チームによるリーグ形態を維持しており、新規参入クラブについてはメルボルン、シドニー、ブリスベンのチームが有力視されている。
TEAM 11推進委員でダンデノン広域市議会のジム・メメティ市議は以下のように語った。
「オーストラリアで最も多様な文化をを誇るダンデノン広域市では、サッカーが最も人気のあるスポーツです。市の中心商業地区にサッカー専用スタジアムを整備することで、住民の誇りの場所ができます。
ですが、このスタジアムは巨大なサッカークラブを生み出すだけでなく、様々なスポーツイベントや、フェスティバルやコンサートなどの多文化イベントも開催し、まさに地域にとって大事な施設となるでしょう」
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元記事 - STADIUM PLANS REVEALED FOR BID TO LAND A-LEAGUE EXPANSION TEAM
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