英国議会は、サッカーのイングランド・プレミアリーグ(1部)のスタジアムへのセーフスタンディング席導入の可能性について議論する公式討論を2018年6月25日に行うことを決定した。
セーフスタンディング席をプレミアリーグのクラブのスタジアムに導入するか否かについては、すでに11万人以上のサポーターが政府による検討を求める請願書に署名するなど、ここ数ヶ月で大きな話題となっていた。
イングランドでは、1989年に96名のリヴァプール・サポーターが命を落とした「ヒルズボロの悲劇」の調査をまとめた「テイラー報告書」の提言を受け、プレミアリーグ(1部)とチャンピオンシップ(2部)における立見での試合観戦は禁止されている。
ただし、英国では、10万人以上の署名を集めた全ての請願書について、議会による公式討論が法律によって定められている。
プレミアリーグのクラブでは、ウェストブロムウィッチ・アルビオン(WBA)による本拠地ザ・ホーソーンズへのセーフスタンディング席の導入申請が先月却下されたばかりだ。却下の判断を下した英国政府のトレイシー・クラウチ・スポーツ大臣は、サッカー・スタジアムでは全席着席を義務付ける現行の方針を変更する計画がないことを理由にしていた。
WBAの申請却下以降、セーフスタンディング席導入への支援の輪は広がり、複数のクラブも導入案をサポートすると表明していた。
また、プレミアリーグへの復帰を決めたばかりのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCも、先週セーフスタンディング席導入を支持すると表明しており、リーグ1(3部)のシュルーズベリー・タウンFCの本拠地モンゴメリー・ウォーターズ・メドーには、開設予定のセーフスタンディング区画の座席が納入されたばかりだ。
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元記事 - UK'S PARLIAMENT TO DEBATE SAFE STANDING ON JUNE 25
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