ラグビーの世界最高峰リーグ、ニュージーランド・スーパーラグビーのチーフスが、大型スポンサー獲得に向け、輸送コンテナをスポンサー用ボックス席に改装する仰天案を計画している。
Stuff.co.nzによると、コンテナを使った改修は170万NZドル(約1億3065万円=2018年4月末)で実施できるが、まず、市議会の支持が必要になる。
チーフスはハミルトン市に拠点を置き、公式戦はハミルトン市議会が所有し、収容人数25,800人の「FMGスタジアム・ワイカト」で開催している。
チーフスのコマーシャル・マネージャー、ショーン・オースティン氏は同サイトに対し、「もしハミルトン市議会がコンテナ改修ボックスの所有権を主張する気なら、この計画は実現しません。何人かの市議が示した方向性をみるかぎり、クラブの役員会が計画の実施に賛同するのは難しそうです。」と懸念について話した。
計画では、スタジアムの東側のゴール裏スタンド上部に、コンテナ型のスポンサー用ボックスを14棟整備することになる。各棟には20席の客席が設置される。
チーフスは、クラブが改修と設置にかかる費用をすべて支払う代わりに、最大15,000NZドル(約115万円)にもなる資源開発許可の申請費用を市議会が捻出するよう要請した、とStuff.co.nzは報じた。
前述のオースティン氏は、「ラグビーはビジネスのにもってこいの場であり、ガラス窓の内側の450か所のラウンジこそがスタジアム内で最も利益を生み出す場所なのです。チーフスの営業総収入の75%を占めるスポンサーシップ関連の収入は、すべてラウンジで生まれるわけです。」とスポンサーエリアの重要性について説明した。
だが、ハミルトン市議会のデイヴ・マクファーソン市議は、チーフスは改修・設置費用だけでなく、資源開発許可の申請費用も負担するべきだ、と強調する。
マクファーソン市議は、「ウェスタン・コミュニティ・センターがエリオットパークの敷地内に建物を整備した際は、資源開発許可の申請に11,000NZドル+GST(消費税)を払うよう市議会に要求されており、チーフスだけを特別扱いするわけにはいきません。私は(資源開発許可を)プロスポーツクラブに無償で与える、という方針は支持できません。」と話した。
また、同市議会のジェームズ・カーソン市議も、ボックス席を新設することで、15,000NZドル(約115万円)の費用は初年度内に回収できるだろう、と予測した。
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元記事 - SUPER RUGBY'S CHIEFS TO TRANSFORM SHIPPING CONTAINERS INTO STADIUM SUITES
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