サッカーのイングランド・プレミアリーグ(1部)のクリスタル・パレスFCは、ロンドン南部の本拠地「セルハースト・パーク」の改修後のCG予想図を公表した。
画像では、改修により、スタジアムに隣接するウッダーソン・クローズという小道の6棟の住宅が取り壊され、拡張したメインスタンドが当該用地を占有している状況が分かる。クラブは管轄自治体のクロイドン市議会に対し、建築許可を取得した場合、改修に影響を受ける居住者たちの転居費用の補償が最優先事項となる、と伝えた。
今回の改修計画では、クリスタル・パレスFCはクロイドン市議会と協議を重ねており、改修の影響で転居を余儀なくされた居住者に対しては、周辺地区内の(現在の住居と同等の)住宅に滞りなく転居できるよう、購入資金から転居費用までクラブが負担する意向だ。
クラブはさらに、スタジアムの改修によって市内の住宅戸数に変動が出ないよう、新たに6棟の住宅を建てることになる。
クリスタル・パレスFCのスティーブ・パリッシュ会長は以下のように話した。
「クラブはここ数ヶ月の間、改修によるウッダーソン・クローズの居住者への影響について市議会と協議を重ねてきました。非常に慎重かつ入念に判断すべき問題であり、クラブが許可を取得した際には、住人の方々には公正かつ誠意ある対応をさせていただきます。これまで多大な支援をしてくれた市議会や他の関係者の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。この改修計画が、ロンドン南部にとって非常に重要であることを理解してもらえて嬉しいです」
市議会の開発委員会に対するクリスタルパレスの審議要請については、一般からの意見やコメントも受け付けている。
- 1924年からクラブの本拠地であるセルハースト・パークの収容人数を、現在の26,000人から34,000人に増加
- メインスタンドだけで13,500人収容を予定。そのうちの10,700席は一般販売枠。ロンドン南部に根付くクラブの伝統を重視し、設計はシドナム・ヒル地区にあった水晶宮(英名:Crystal Palace)にちなんだものにする
- スポーツ施設安全局(Sports Grounds Safety Authority)の「新スタジアムにおけるバリアフリー・スタジアム整備ガイドライン(Accessible Stadia Guidelines for New Stadiums)」を遵守するかたちで、体の不自由なサポーターに配慮した施設の整備と車いす席のスペースを拡張
- ホームタウンの13,500人以上の子供たちや若者を対象に健康、教育、スポーツに関するアクティビティを提供している「パレス・フォー・ライフ(Palace for Life)信用基金」の業務拠点となる地域コミュニティ施設を新たに整備
- 約700のマッチデー関連雇用を創出
- クラブの長い歴史とロンドン南部との繋がりを伝えるミュージアムを整備。店舗やレストランも建設
- UEFA規定を遵守し、カップ戦などのトーナメント大会を開催できるように、ピッチサイズを現在の101.5m x 68mから105m x 68mに拡張
- 2,500人以上のサポーターを対象に、会員制の「トンネルクラブ(Tunnel Club)」や16~28室のスポンサーボックスなどの高級ホスピタリティ&エンターテインメント施設を新たに設置。会員には、試合前の選手たちの準備風景や試合後のポストマッチ・インタビューを眺めることができる特別な機会を提供
- アーサー・ウェイト・スタンド(バックスタンド)からTVカメラ用ガントリーを撤去することで、同スタンドの観戦環境を改善。また、コンコースも改修
- ホワイトホース・レーン・ボックスの上階をバーとスポンサーボックスが混在するホスピタリティ施設に改修
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元記事 - Crystal Palace reveal new aerial stadium CGI
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