スコットランド・サッカー協会(SFA)が、代表戦の本拠地として使用するグラスゴー郊外のスタジアム「ハンプデン・パーク」を、所有者である同国リーグ1(3部)のクイーンズ・パークFCから買い取る方向で検討している。
現在、SFAは2020年まで有効なリース契約下でハンプデン・パークを使用しており、この契約にはリース期間延長オプションも含まれるが、2020年以降も継続して同スタジアムを使用するか、それともエジンバラにある同国ラグビーの聖地「マレーフィールド」に移転するか、協議中だ。
スコットランド最古のサッカークラブであるクイーンズ・パークFCのアラン・ハッチンソン社長は、2018年2月23日にクラブの公式HPのブログで以下のように話した。
「SFAにとってはハンプデン・パークの継続利用か、マレーフィールドに協会本部を移転するかの二択しかない。そして、SFAがハンプデン・パークを代表の本拠地として継続利用するのは、同スタジアムをクイーンズ・パークFCから買い取り、自ら所有する場合だけだ。複数の情報筋から、マレーフィールドへの移転オプションは決してブラフではないと聞いている。
この提案により、クイーンズ・パークFCがいかに難しい決断を迫られることになるかは、SFAも認識している。我々クラブ側の観点からすれば、1903年以降、クラブはハンプデン・パークでの収入を常に必要としており、ハンプデン・パークの所有権を手放せば、数多くの複雑な課題が浮き彫りになるだろう。
我々は、スコットランドのナショナル・スタジアムを115年間にわたり所有し、長い年月をかけて国内と海外の両舞台でサッカーの発展に寄与してきた、という誇り高い歴史がある。その事実は誰にも否定できない。ただ、スコットランドのサッカーも21世紀になって変革の時を迎え、生き残るためには我々自身も変わっていかなければならない、ということを受け入れる時期なのかもしれない。そういう意味では、今回の提案は、クイーンズ・パークFCが負債の不安を抱えることなく生き残るためのひとつのチャンスともいえる。
クラブ創立150周年という転機を迎えた今、我々はハンプデン・パークをSFAに売却するか、決断しなくてはならない」
Daily Record紙は、SFAはハンプデン・パークの買取額として£2m(約2億9741万円=2018年2月28日のレート)を提示したと伝えている。収容人数51,000人のハンプデン・パークは、スコットランド代表の本拠地および国内カップ戦の決勝会場として使用されている。
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元記事 - SFA EYEING BID FOR HAMPDEN PARK
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