バイオメトリクス認証(生体認証)プラットフォームを開発するクリアー(Clear)社は、同社のテクノロジーを新たに米 メジャーリーグ(MLB)のボールパーク3か所へ導入すると発表した。事業のスポーツ産業への進出を明確化したかたちだ。
MLBで2018年シーズンから新たにバイオメトリクス認証を導入するのは、アトランタ・ブレーブスの"サントラスト・パーク"、オークランド・アスレチックスの"オークランド・アラマダ・カウンティ・コロシアム"、シアトル・マリナーズの"セーフコ・フィールド"。
クリアーは、会員が指紋や眼の瞬きで本人確認ができるバイオメトリクス認証テクノロジーを提供しており、無料の会員登録を済ませると、同社の認証システムを導入した全35か所のスポーツ施設や空港などのネットワークに設置したタッチポイントを利用できるようになる。登録はこれらのシステムで手続き可能だ。
また、同社は現在、チケットや飲食販売においても、バイオメトリクス技術を駆使した新たなスタジアム体験を提供するシステムを開発している。入場ゲートでの本人確認から座席に着くまで、ストレスなく、カスタマイズされたマッチデー体験を楽しんでもらおうという狙いだ。
「ボールパークでのセキュリティ強化とマッチデー体験の向上に向けて、革新的な意識を持った球団と協働できることを楽しみにしています。」と話すのは、クリアーのキャリン・シードマンCEOだ。クリアーは現在、ワシントン州内の施設における、アルコール商品販売を円滑化するバイオメトリクス年齢認証システムの今年中の導入を目指し、同州と協働している。
シードマンCEOはワシントン州のプロジェクトについても、「弊社のバイオメトリクス年齢認証プラットフォームに対し、ワシントン州がサポートしてくれることに関しても非常に喜んでいます。マッチデー体験からストレス要因をさらに取り除いていけるよう、州内のチームと協働できることを楽しみにしています」と期待を込めた。
同社がアメリカ国内の主要空港に提供している認証システムのセキュリティやカスタマー体験の円滑化は高く評価されており、「認定反テロ技術」として米国・国土安全保障省の"効果的技術促進による反テロリズム支援法(SAFETY法)"から認証を取得している。
また、アトランタ・ブレーブスのマイク・プラント開発担当プレジデントも、「アトランタ・ブレーブスは、常に上質なファン体験とセキュリティの向上を目指しており、クリアーとの協働はサントラスト・パークと球団の双方にとって完璧なパートナーシップです」と強調する。
MLB、バスケットボールのNBA、そしてサッカーのMLSをあわせ、計11チームのプロスポーツクラブがクリアーと協働し、より安全なライブイベント環境の中でカスタマイズされ、ストレスのないファン体験を提供している。
シアトル・マリナーズのボールパーク運営担当バイスプレジデント、トレバー・グービー氏も、「セーフコ・フィールドにクリアー専用レーンを追加することで、セキュリティを妥協することなく、来場されるお客様に迅速で便利なボールパーク入場方法を提供できます」とクリアーの重要性を認める。
2018年3月27日に発表されたボールパーク以外にも、
コメリカ・パーク(デトロイト)
クアーズ・フィールド(デンバー)
アメリカン・エアラインズ・アリーナ(マイアミ)
マーリンズ・パーク(マイアミ)
AT&Tパーク(サンフランシスコ)
シティ・フィールド(サンフランシスコ)
ヤンキー・スタジアム(ニューヨーク)
で認証システムが導入されている。
オークランド・アスレチックスのクリス・ジャイルズCOOも同様に、「クリアーの革新的なプラットフォームをコロシアムに導入することとなり、とても喜んでいます。安全性とセキュリティの水準を維持しつつ、より早く、簡単にボールパークに入場できれば、ファン体験は間違いなく向上します。」とクリアーの認証システム導入を歓迎した。
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元記事 - BIOMETRIC ID FIRM CLEAR ADDS 3 MLB STADIA
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