国際サッカー連盟(FIFA)は、今夏のワールドカップ・ロシア大会の開催地組織委員会に対し、整備が遅れているサマーラ・アリーナの工事を急ぐよう促した。期日までに完成しないことが危惧されている。
AP通信によると、サマーラ・アリーナの建設は、屋根の複雑な設計が理由ですでに遅れがちだったが、ここ数ヶ月の悪天候がさらに遅延が深刻な状況になった。さらに、天然芝のピッチは、暖かい気候にならないと敷設できない、と報じている。
FIFAの大会ディレクター、コリン・スミス氏は、2018年3月21日の現場視察後、報道陣に対し、6月14日の大会開幕までに「まだまだ、多くの作業量が残っている」と伝えた。
スミス氏はさらに以下のように説明した。
「FIFAとしては、作業が現状より進んでいることを想定していました。ピッチも敷設されておらず、気候が暖かくなるまでピッチの敷設作業もできないので、今はピッチがない状態です。開幕までに終わらせる必要のある作業がまだまだ多く残っています。我々が入手した情報では、これらの未完成部分の作業ができない技術的な理由はないとのことなので、あとは責任ある実作業と作業員の補充で期日までに完成させるだけです。ちなみに、ここで言う期日とは、4月末の引渡期日のことです。」
これに対し、サマーラ地域のアレクサンデル・フェティソフ副知事は、「大騒ぎする必要はありません。サマーラ・アリーナが期日までに引渡しされるよう、すべての作業が順調に進んでいます。」と話すなど、遅延への懸念を払拭したい考えだ。
約45,000人収容の同スタジアムは、今夏のワールドカップで使用される12会場のひとつ。グループリーグ4試合および決勝トーナメント2試合(ラウンド16と準々決勝が1試合ずつ)の開催が予定されている。
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元記事 - FIFA RAISES CONCERNS OVER DELAYS AT SAMARA ARENA
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