ウルヴァーハンプトンの地方紙 エクスプレス&スター紙は、サッカーのイングランド・チャンピオンシップ(2部)所属であるウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC(通称:ウルブス)の本拠地モリニューの改修事業で、クラブが同国最大級のゴール裏1層スタンド(約10,000人収容)建設を検討していると伝えた。
だが、この約10,000人収容のゴール裏というのは、イングランド国内で比較すると何位くらいになるのだろう?
同紙のデジタルスポーツ・ジャーナリストのルーク・ハットフィールド記者が、イングランド最大級のゴール裏トップ5を比較してみた。
5位 アンフィールド - ホームゴール裏「ザ・コップ」
収容人数:12,407人
イングランド・サッカー界で最も象徴的なスタンドともいえるアンフィールドの「The Kop」スタンド。1層構造のおかげで、プレミアリーグ最高の雰囲気を演出するスタンドのひとつだ。
このスタンドだけで12,000席で、1位の「あの」スタンドが完成するまでは、現時点でイングランド最大の 1層スタンドである。
4位 オールド・トラッフォード - アウェーゴール裏「イースト・スタンド」
収容人数:13,307人
オールド・トラッフォードはイングランド屈指の大型スタンドで構成されている。13,300席以上を誇るイースト・スタンドは、以前は「スコアボード・エンド」として知られており、オールド・トラッフォードでは3番目に大きいスタンドだ。
アウェー・サポーターはこのスタンドの南東の区画で観戦する。2層構造で、150席の車いす席も整備されている。
3位 ヴィラ・パーク - ホームゴール裏「ザ・ホルト・エンド」
収容人数:13,472人
実はウルヴァーハンプトンの近くにもすごいゴール裏はあったりする。モリニューから32kmほどに位置するアストン・ヴィラの有名なザ・ホルト・エンドがそれだ。
以前はイングランド最大のイス席ゴール裏だったが、2001年にオールド・トラッフォードのストレトフォード・エンドの第2層増設でその座を奪われた。とはいえ、今もその姿は圧巻だ。
実は立見席がイングランドで禁止されるまでは、 28,000人を収容可能だった。
2位 オールド・トラッフォード - ホームゴール裏「ストレトフォート・エンド」
収容人数:14,263人
第2位は、14,000人以上を収容するオールド・トラッフォードの「ストレトフォード・エンド」(正式名称はウェスト・スタンド)。 マンチェスター・ユナイテッドが後半に攻めるゴール裏として、世界的な名声を得ている名物スタンドだ。
実は、オールド・トラッフォード最大のスタンドは、25,000席以上を持つバックスタンドのサー・アレックス・ファーガソン・スタンドだが、ゴール裏ではないので、このランキングでは対象外だ。
というわけで、2000年の初めに2層構造になって以来、ストレトフォード・エンドはイングランド最大のゴール裏スタンドとして君臨してきたわけだ。だが、その王座は、近い将来に次のスタンドに奪われることになる。
1位 ノーサンバーランド開発計画(建設中) - 「サウス・スタンド」
収容人数:17,500人
トッテナムの新スタジアムは現在も建設中だが、完成すればイングランドのみならず、英国最大の1層スタンドが誕生することになる。
この「サウス・スタンド」は実に17,000人以上の観客を収容し、その最前列はピッチからわずか5mしか離れていない。ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルク(ヴェストファーレンシュタディオン)の名物ゴール裏「イエローウォール」にインスピレーションを受けたのは明白だ。
大歓声の壁を生み出すことが期待されているサウス・スタンドは、欧州屈指のスタンド、そしてイングランド・サッカー界最大のゴール裏スタンドとして衝撃を与えるであろう。
元記事 - Molineux expansion: Five of the biggest home ends in English football
翻訳・編集 - THE STADIUM HUB
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