アバディーンの新スタジアム整備計画が一歩前進
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約75億円で整備される新スタジアムと練習場などの複合施設
約75億円で整備される新スタジアムと練習場などの複合施設 (画像:Aberdeen FC)

スコットランド自治政府は、サッカーのスコットランド・プレミアシップ(1部)のアバディーンFCが推進する新スタジアムと練習場などの複合施設整備計画の建設許可に関し、国が判断する必要性はない、と発表した。今年1月に計画を可決したアバディーン市議会の決定を支持したかたちだ。ただ、起工へのカウントダウンが始まりつつある中、新スタジアムの整備については、未だに地元の賛否の声が分かれる。

アバディーンFCは、総工費が約5,000万ポンドとなる今回の計画で、ウェストヒルに近いアバディーン市内のキングスフォード地区に、新たな本拠地となるスタジアムと練習場や地域コミュニティ施設を含む複合施設を整備する。

地元住民の間では賛否両論となっている今回の整備計画。計画を支持する声もあれば、新施設がキングスフォード地区に渋滞を引き起こす要因になる可能性や、緑地帯の一部が用地として利用されることへの懸念の声も上がっている。

議論が交わされる中、BBC(英国放送協会)は、この整備計画については国レベルで判断する必要性はないとしたスコットランド自治政府の声明を取り上げた。今回の声明は、同計画の開発許可がアバディーン市議会には可決されたものの、広域行政区域を管轄するアバディーンシャイア(州)議会からは異議が出たことに対する国の立ち位置を明確にしたもの。国の公式声明により、決議権はアバディーン市議会に委ねられたことになる。

実現に一歩近づいたアバディーンFCのキングスフォード・スタジアム(仮)の完成予想図
実現に一歩近づいたアバディーンFCのキングスフォード・スタジアム(仮)の完成予想図(画像:kingsfordstadium.co.uk)

アバディーンFCのスチュアート・ミルン会長は、今回の政府決定についてクラブの公式HPで、「本計画の開発許可申請に関する決議権がアバディーン市議会にある、というスコットランド自治政府の声明を歓迎いたします。今回の発表を受け、当クラブとしては一刻も早くコミュニティ施設と練習場の整備を開始したく考えている次第です。

次のステップとして、アバディーン市議会と法的な取り決めの内容について協議し、また、すべての関係団体と整備計画に関する契約内容について合意および遂行できるよう話し合っていく予定です。

当クラブは着工に向け、引き続きアバディーン市議会、アバディーンシャイア(州)議会、そして地域コミュニティの皆様と協議し、整備期間中も対話を続けてまいりたいと考えております。地域全体が力を合わせ、クラブやアバディーンFCコミュニティ信用基金(Aberdeen FC Community Trust)、そして次世代を担うスター選手たちの持つ可能性を大きく引き出すことができ、さらに地域経済にも大きく貢献できる最上級の施設を造り上げていきましょう。」との声明文を発表した。

ただ、キングスフォード地区への移転反対派の市民団体「NO キングスフォード・スタジアム」のダイアン・リード氏は、今回のスコットランド自治政府の声明により、逆に裁判所における司法審査請願の道が拓けたと話すなど、地元住民を分断した溝はまだ埋まっていない様子だ。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - ABERDEEN CLEARS LATEST HURDLE IN NEW STADIUM PLANS

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