ハメーンリンナ行政裁判所は、フィンランドの第2都市タンペレのタメラ地区で建設予定のマンション併設型スタジアム(タメラ・サッカースタジアム)の整備計画に対する異議申し立てを却下した。この判決を受け、早ければ年末には起工する。
タメラ・サッカースタジアムは6,500人を収容し、同国1部のヴェイッカウスリーガに所属するFCイルヴェスの本拠地となる。スタンド上部に一般住宅用マンションが併設され、窓は外側を向くよう設置される。また、別に店舗スペースも確保される予定だ。
スタジアムの新設とその周辺環境の開発を主軸とする「タメラ・サッカースタジアム」整備計画については、2016年にタンペレ市議会が承認済みで、今回の審理でも市の計画に対する異議は出なかった。
2014年に選定された建築事務所のJKMM Arkkitehdit社は、同スタジアムについて、「マンション部分が自立機能を持ち、簡易利用が可能なようにサポートする設計となっています。1930年代に建てられた既存のタンペレ・スタジアムに替わり、通年利用が可能な現代的かつ複合的なスタジアムを建てることになります。建設作業は2018年秋に開始する見込みです」と説明する。
同様の試みとしては、2014年にブラジルを拠点とする建築家のアクセル・ド・スタンパとシルヴァン・マコーが運営するオンライン・シンクタンクの「1 week 1 project」が提案した「Casa Futebol(サッカーの家)」プロジェクトがある。これは、同年開催のFIFAワールドカップ・ブラジル大会の全12会場のスタジアムに105㎡/戸のユニット式住宅モジュールを設置するというものだ。
例えば、ブラジリア国立競技場の場合、外側のファサードに315戸のモジュールを、そして内側にも315戸の屋内モジュールをはめ込む。全12会場で実施することで、ブラジルの慢性的な住宅不足を緩和し、同時にスタジアムの有効な活用策を提供する狙いがあった。
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元記事 - FINNISH STADIUM THAT INCLUDES HOUSING GIVEN GREEN LIGHT
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