ケースメントパーク・スタジアム改修事業、北アイルランド議会の新たな予算承認が不可欠か
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改修後のケースメントパーク・スタジアムの完成イメージ
改修後のケースメントパーク・スタジアムの完成イメージ (画像:Ulster GAA/Populous)

長期にわたって実現が望まれているベルファストのケースメントパーク・スタジアム改修事業について、地元紙のBelfast Telegraph紙の日曜版『Sunday Life』紙は、1,800万ポンド(約27億円)の改修予算が既に別の事業に割り当てられたため、北アイルランドのストーモント議会が新たな改修予算を早急に承認する必要があると報じた。

同紙によると、北アイルランド政府が当初合意済みだった1,800万ポンドのスタジアム改修予算のうち、今年だけで1,600万ポンド(24億円)が既に別事業に割り当てられた。スタジアム改修事業の総工費は当初は7,750万ポンド(約117億円)と試算されていたが、その後、1億1,000万ポンド(166億円)まで膨らんでいた。

改修事業は2021年7月にようやく社会民主労働党(SDLP)の二コラ・マロン社会インフラ大臣によって認可されたが、同大臣は、スタジアム改修事業への予算執行と建築開発許可の交付は無関係であることを主張していた。

だが、同議会のコナー・マーフィ財務大臣(シン・フェイン党)は、スタジアム改修事業の当初予算について次のように話した。

「当初、スタジアム改修事業への予算として組まれた1,800万ポンドは、国庫に戻されずに別事業に割り当てられました」

また、元アルスター統一党(UUP)党首で、ストーモント議会の財務委員会のスティーブ・アイケン委員長も次のように指摘した。

「改修計画に問題があったため、予算を別事業に割り当てたのです」

ケースメントパーク・スタジアムは2013年以来閉鎖されている。最初に改修事業の建築開発許可の申請がなされたのは2017年のことだ。初期の計画案では、改修後の収容人数は3万8,000人になる予定だったが、地元地域の反対もあり、最終的に3万5,500人規模に落ち着いた。

マロン社会インフラ大臣は、スタジアム改修事業によって、地元地域は再活性化されると期待しつつ、次のように話した。

「上質なデザインで新たに生まれ変わるケースメントパーク・スタジアムは、アンダーソンズタウン・ロード地域の再生を促進する新たなランドマーク建築としてその名を轟かせることでしょう」

ケースメントパーク・スタジアム改修事業の工期は2~3年とされており、関係者は2022年上半期の建設工事着工を望んでいる。スタジアム改修の設計はポピュラス(Populous)社が担当し、ピッチを取り囲む四方のスタンドが一体となったボウルと様々な多目的施設が特徴だ。

※金額はすべて2021年8月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - New budget required for Casement Park project

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