英バーミンガム市議会がヴィラ・パーク拡張改修事業を承認
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改修後のヴィラ・パークのイメージ
改修後のヴィラ・パークのイメージ (画像:Aston Villa)

イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のアストン・ヴィラFCは、本拠地『ヴィラ・パーク』(収容人数42,785人)の拡張改修計画について、立地自治体であるバーミンガム市議会が正式に承認したと発表した。

改修完了後、ヴィラ・パークの新たな収容人数は5万人となり、主要な国際大会の開催も可能になる見込みだ。ヴィラ・パークは、英国とアイルランドが招致を目指している欧州サッカー連盟(UEFA)主催のUEFA EURO2028の14か所の候補会場のひとつで、アストン・ヴィラは今回のバーミンガム市議会の決定を歓迎した。

2023~2025年の間に予定されている改修工事の第一段階では、約7,400席の座席が増設されるほか、北スタンドの建て替えと既存のトリニティ・スタンドの改修、店舗や警備棟の商業スペース化(広さ6,500m2)などが完了する予定だ。

また、ヴィラ・パークのウィットン・レーン入場口周辺を公共広場に改修し、アクセシビリティや生物多様性、安全性、ファン体験全般、観光客と地域経済といった要素の包括的な改善を目指す。

改修後のヴィラ・パークのイメージ
改修後のヴィラ・パークのイメージ(画像:Aston Villa)

ヴィラ・パーク改修計画は2022年3月に明らかになり、クラブは8月にイメージパースを公開。市議会への申請前の6月には改修計画に関する説明会を設け、地元住民や地場産業、ファンから意見を募った。

2025年以降は、残りの2スタンドにおける改修および拡張が必要な部分の精査やクラブがどのように地域の再生と変革の起爆剤になれるか分析作業に注力していく。

また、今回の改修計画においては、高速道路B6周辺付近の交通網の改善が重要なポイントとなるため、アストン・ヴィラはすでにウェストミッドランズ合同行政機構(West Midlands Combined Authority)およびウェストミッドランズ鉄道監督庁(West Midlands Rail Executive)と連携している。

改修後のヴィラ・パーク北スタンド(左)のイメージ
改修後のヴィラ・パーク北スタンド(左)のイメージ (画像:Aston Villa)

アストン・ヴィラは、建築開発が許可されたことは、ヴィラ・パークが地域の持続的な再開発の中心的存在として世界屈指のスタジアムに進化するうえで「非常に楽しみで重要な第一歩」と歓迎している。

なお、クラブは、ヴィラ・パーク改修事業は数百の新規雇用を生み出し、改修後は毎年165万人の訪問客がウェストミッドランズ地方を訪れることが予測されることから、年間1億1,990万ポンド(約191億円)の経済効果を生み出すと試算している。

アストン・ヴィラは、今後も交通網やインフラ整備事業など、クラブが管理しない部分について、すべてのステークホルダーと密接に連携し、ファンや地域経済にとって最善の結果が得られるようにしたいとしている。また、クラブは、そういったスタジアム以外の開発事業の進捗が、ヴィラ・パーク改修事業の工期に影響してくるとしている。

※金額はすべて2022年12月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Villa gets green light for major stadium expansion

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