エヴァートンが新スタジアム建設事業の起工式を実施
エヴァートンが新スタジアム建設事業の起工式を実施

エヴァートンが新スタジアム建設事業の起工式を実施

  • twitter
  • facebook
  • bookmark
  • push
  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7
エヴァートンの新スタジアムの完成イメージ
エヴァートンの新スタジアムの完成イメージ(画像:Everton FC)

イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のエヴァートンFCは、2021年8月10日に総工費5億ポンド(約760億円)をかけた新スタジアム建設事業の起工式を実施した。新スタジアムは世界遺産の港湾施設などがあるブラムリー・ムーア・ドックに建てられ、収容人数は52,888人となる予定。建設工事自体は2021年7月26日に整地作業が開始していたが、クラブが正式に起工式を行なったのはこの日が初めてのことだ。

起工式に参加したエヴァートンのデニーズ・バレット=バクセンデイル最高経営責任者(CEO)は、起工式がクラブの歴史の中でも「誇らしき重要な一日」になったと喜んだ。起工式には他にもクラブのビル・ケンライト会長や、新スタジアムの計画や建設に携わる主要パートナーたちも参加した。

7月26日の整地作業と違い、この日はクラブのエンブレムが入った掘削機がブラムリー・ムーア・ドックの東港湾地区の地面を掘り起こした。

エヴァートンが敷地の管理を始めて以来、建設パートナーのレイン・オルーク(Laing O'Rourke)社は約12,000人にのぼる作業員が約3年間の工期で必要とする詰所やトイレといった厚生施設を設置してきた。

エヴァートンは、今回の起工式は、最終的にマッチデーに9,000人以上のファンやサポーターが利用するファンプラザが整備される東港湾地区の整地作業の一環として実施したもので、今後は引き続き第2級歴史遺産に指定されている岸壁や旧アキュムレータ管理棟の修復および保全作業を進めていくとしている。

また、港の地面の均一化や歴史遺産登録されていない建物の解体準備、そして2021年秋に予定されているドック埋立を見据えた排水管設置などの作業も同時に進めていく。

エヴァートンのケンライト会長は、記念すべき起工式の日について次のように話した。

「今日という日は、私たち全員が待ち望んでいた重要な一日になりました。そして、この特別な旅にエヴァートニアン(エヴァートンFCに関わるすべての人の愛称)とリヴァプール市民の皆様と一緒に出ることができることを嬉しく思っております。建設工事が無事に起工した今、クラブの素晴らしい新ホームが出来上がっていく姿をじっくりと眺めるのが楽しみです。当たり前のことで恐縮ではありますが、今日という特別な日は、クラブオーナーのファルハド・モシリ氏の、クラブ運営のすべてにおける継続的な支援、そしてデニーズ・バレット=バクセンデイルCEOと彼女が率いる経営チームの、推進力と揺るぎなき決意なしにはありえなかったとお伝えしたく思っております。

もちろん数年後には、私たちの最愛のホームであるグディソン・パークとお別れをしなければならない時が来ます。しかしその美しくも悲しい日も、素晴らしいスタジアムに移転することで少しは乗り越えやすくなることでしょう。クラブのファンやサポーターの皆様、その子供たち、そしてさらにその子供たちが、次の100年にわたって、私たちがグディソン・パークで分かち合ってきたものと同じような喜びを感じることができるからです」

また、バレット=バクセンデイルCEO も次のように話した。

「この新スタジアム建設プロジェクト、エヴァートンFC、そして私たちの地域にとって、この起工式はクラブの具体的な未来を象徴し、私たちが目指す姿を明確に発信する重要な節目といえます。

今日の起工式は、クラブが進めてきた大規模かつ確実な建設計画の成果であり、エヴァートンFCにとって楽しみな未来像を提示するものです。新スタジアム建設は、地元経済と英国経済にとっての重要な投資であるだけでなく、世界規模のパンデミックの影響を受けた私たちの地域コミュニティの復興を支え、リヴァプール市最古のフットボールクラブであるエヴァートンFCが、我らが心のふるさとであるリヴァプール北部で生き続けることの証なのです。

今日という日を、プロジェクト実現に向けて休むことなく働き続けてくれた、計画立案、建設・設計、エンジニアリングの内部および外部のチームの皆様と共に迎えることができたことを嬉しく思っております。皆様にとって、今日の起工式は、社会に大きな影響を与えるこの巨大プロジェクトの建設フェーズの出発点を意味すると理解しております」

なお、エヴァートンの新スタジアム建設事業は最大15,000に及ぶ雇用を生み出し、観光面でも年間140万人がリヴァプール市を訪れるきっかけになることが見込まれている。また、英国経済に13億ポンド(約1,976億円)の収入を呼び込むと試算されている。

エヴァートンは今後、新スタジアムの特設サイトを公開し、建設プロジェクトに関する最新ニュースや建設現場に設置したWebカメラで撮影した映像をサポーターや関係者に配信する予定だ。

※金額はすべて2021年8月中旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Everton celebrates 'momentous' day as ground broken on new stadium

TSB-Logo.png

THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB

  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7